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円舞曲──幻想曲

出典:うpろだ


「また来たの」
「また来たぜ」

 目の前にいる黒いがいる。人間のなのに魔法が使えるらしく、ついこの間、本をさっく
り持っていかれてしまった。結局其の後、持ってった本で動きを鈍らせちゃって、メイド
長に追い返されたみたいだけど。
 そして今日、再び彼女がやってきた。この前よりも傷は少ないような気がする、暗くて
よく判らないけど。門番はちゃんと仕事をしているのかしら。それともこの前よりも強く
なったのかしら。
 どうも彼女の場合、本を読むだけではなく修行と称して成功するかどうかわからないよ
うな魔法も使ってみるらしい。そんな事をすれば、どうなるか分かっているのかしら。運
が良ければちゃんと効果を現すけど、下手をすれば死んでしまう事もあるのに。勿論、お
嬢様に迷惑を掛けるワケにもいかないし、私はやった事などない。
 ……書斎を出るという事はどういう事なのだろう。失敗するかもしれない魔法を使うと
どんな感じがするんだろう。いままでに私が読んだ本には載っていなかった。でも、目の
前の黒いのは知っている。同じ魔女なのに。彼女は人間なのに。人間だから。

 そんな事を取留めもなく考えていたのが、ここ一週間。本を読んでいるのか、外の事を
考えているのか、それとも彼女の事を考えているのか……。
 何で、こんな事になってしまったのだろう。彼女が私の知らない事を知っているから。
 でも……他者は他者、気にするような事じゃない。それは分かっている。それなのに気
にしてしまうのは何故なのかしら。これが好奇心という感覚? でも、こんな感覚は初め
てのものだ。なら、書斎の外というのは其れ程に惹き付ける魅力があるのかしら。それと
もそれだけの魅力を持っているのは……

 そう考えると何かが熱を持って来たような気がする。

「――ふふっ」
「いきなりなんだ?」
「あなたが気にする事じゃないわ」
「気になるぜ」
「そんな事を気にしてると、今度はメイド長の所にも行けないわよ」
「困るぜ」

だけど、其の顔は全然困った様子はない。だから私は――

「それなら、ちゃんと集中する事ね、霧雨魔理沙!」

――ダンスを愉しもうと思った。
                         (了)

余談を読みますか


シックガール 〜病弱少女〜

出典:紫陽符 「東方シリーズ総合スレッド 8/8」・235-237


 突然だけど、私は今白いベッドの上で寝ている。
 昨日読んだ本があまりに面白くて夜更かしをしてしまい、風邪を引いてしまった
からだ。
 熱が出てぐったりしていた所をメイド長に見つかり、私は無理矢理寝室へと連行
されてしまった。
 真っ白な壁に白いカーテン。いたってシンプルな設計で、周りに本がない。
 いつもと違う風景に、私は落ち着かない。せめて本が一冊二冊あればいいんだけど、
メイド長に本があると寝ないからダメだと拒否されてしまった。
 …はぁ、本が読みたい。
 そんなことを思っていると、例のメイド長が寝室の中へ入ってきた。
 目が合う。

「あなた、起きてたの? ちゃんと寝ていなさいって言ったじゃない」
「こんな殺風景な場所で、安心して寝られるわけないじゃない」

 そう反論すると、メイド長がやれやれと少し大げさに首をすくめてみせた。

「本当に、あなたは本が好きなのねぇ……。少し羨ましいわ、没頭できるものがあって」


 ふと思った、私は本当に本が好きなんだろうか。
 私は、ずっと本とともに暮らしてきた。現在過去未来、ずっと本を読んで暮らしてきた。
 だからこそ、私は本のそばから離れられない。まるで義務付けられたように、本暮らし、
本を読みつづけてきたのだ。
 それは、本が好きということにつながるのだろうか?
 ……やめよう、ちょっと熱がでて変なこと考えてる。

「そういうあなたこそ、家事とかすることに生きがいを感じてるんじゃなくて?」
「…どうかしら? あまり考えた事ないわね。少なくとも、お嬢様と一緒にいられること
 に喜びを感じてる事は確かだけど。何か楽しいじゃない?」
「……」

 やっぱり、この紅魔館に集まってくる人は変な人ばっかだと思った。
 メイド長がご飯をよそってくれた。

「はい、あーん」
「そっ、そんなことしなくても、自分で食べられるわよー」
「病人でしょう、あなた。いいから口を開けなさい。ほら、あーん」
「あっ……あーん。むぐむぐ」
「お嬢様が心配していたわよ。またパチュリーが倒れたって慌てていたわ。本が好きな
 のはいいけど、体調崩してまで読んだらダメじゃない。みんな心配するし、あなた
 だって――」

 メイド長の説教が始まった。一回始まると終わるまで随分と時間が掛かるんだ、これ。
 そうしながらも、咲夜は私に御飯を食べさせてくれる。ちょっと、変な気分になった。


「……もぐもぐ」

 説教に耳を傾けながら、御飯をゆっくりと食べる。
 そういえば、こんなに御飯をゆっくりと味わう事なんてそうそう無い。今まで、食事
の時間さえ惜しんで読書をしていたのだから。

「……もぐもぐ」

 病人用の食事だから味は薄かったけど、とても美味しかった。こんなにあったかい
気持ちになったのは初めてだ。

「どう、美味しい?」
「……むぐむぐ」
「ちゃんと食べて、早く風邪を治しなさいよ。暫くは面倒見させてもらいますからね。
 嫌って言っても駄目よ」
「……むぐむぐ」
「……ふふふ」

 たまには、病人になるのも悪くはないと思った。

『憂鬱の輪舞曲(ロンド)

出典:うpろだ


 最近館長の様子がどうもおかしいんです。どうおかしいかと聞かれると困ってしまうん
ですけど。読む本の量が減って、その代わり考え事をする時間が増えたり。図書館の本棚
を倒してしまったり、お嬢さまとわたしを間違えたり。そうそう、そのお嬢さまとわたし
を間違えた時の館長の慌てた姿は可愛かったですねぇ……。多分、この耳の所をお嬢さま
の羽と間違えたんでしょうね。
 それから、時々惚けた顔をしたり。あ、その時の顔が本当に幸せそうで、見てるこっち
まで幸せになっちゃいそうなんですよ。それにほら、館長の肌ってスゴく綺麗で白いじゃ
ないですか。そこにポーって紅みがさしてて、思わず抱きしめたくなっちゃいますよ!
 ……オホン、話がそれました。ともかく、そういうワケで、館長の様子がいつもと違う
んですよ。
 様子が変わったのは、あの魔理沙とかいう変な魔法使いが来てからだったと思います。
いえ、絶対そうです。いつも人の名前を覚えない館長が、あの魔法使いの名前を叫んでい
たのを聞きましたし。あの魔法使い、きっと館長に何かしたんですよ。きっとそう、そう
に違いないです。あの魔女、私のお姉さまになんてことを……!

「いつから、あなたはパチュリーの妹になったのよ」
「はっ……メ、メイド長、いつの間に」
「私はあなたに相談にのって欲しい、と言われたからここにいるのだと思ったけど?」
「そ、そうでした。ともかく、そういうワケなので、あの白黒が館に出入りするのを禁止
 してください」
「そうは言われてもね……私も何度か追い返してるんだけど、相変らず来るのよね。第一
 あなたの所で諦めさせれば全く問題ないんじゃないの?」
「それは……そうなんですけど」
「まあいいわ。ところで1つ気になったのだけれど」
「はい?」
「パチュリーが惚けてる事があるって言ってたけど」
「そうなんですよ。本当にあの時の館長は可愛らしくて……見てるこっちまで惚けちゃい
 そうですよ」
「……私には普段と変わらないように見えるんだけど」
「全然違うじゃないですか」
「普段からボーっとしてるし、顔も赤いじゃない」
「ボーっとじゃなくて、ポーっとです。それに、普段の調子の悪さからくる赤みと一緒に
 しないでください、もう」
「……よく判るわね」
「メイド長だって、お嬢さまのご様子はよく判ってらっしゃるようですけど?」
「メイドの長としては地獄猛然の事でしょう?」
「メイド長、焦り過ぎです。……知らぬは本人ばかりなり、ですか」
「…………」
「…………」
「……至極当然の事から変な事を邪推しないで欲しいわね」
「……判りました」

 触らぬ神に祟りなし、触らぬメイドに憂いなし、ってね。まあ、確かにお嬢さまもお美
しいのよね。新月の頃の幼い感じのお嬢さまもいいんだけど、やっぱりお嬢さまはお嬢さ
ま然とした満月の頃のお嬢さまが一番ね。
 ……あれ? 昔はずっとお嬢さまのままだったと思ったんだけど……なんで、月の満ち
欠けに合わせて変わるようになっちゃったんだろう。そういえば、変化するようになった
のはメイド長が変わってからのような……。あのメイド長がお嬢さまに変な事するとは思
えないし、お嬢さま自身に何かあったのかな。
 あ、そうか、やっぱりメイド長が変わったのが関わってるんだ。そうすると――

「知り得ぬ事には沈黙せねばならない、ってね」

――耳元で声が響き、ナイフが舞っていた。まさに地獄猛然。
                         (了)
余談を読みますか


魔理沙先生の無駄知識講座

---パチュリー型に捧ぐ---

出典:うpろだ


--イントロ--

魔理沙「魔理沙だぜ」
パチュリー「パチュリーだぜ……パチュリーよ」
魔「(のっけからつられたな)」
パ「(赤面)と、とにかく。これは何?」
魔「全国8261人はいるであろう、パチュリー型プレイヤーのために
  私の知ってる回復法を色々と持ってきたぜ」
パ「あ、ちなみにパチュリー型ってこれね」

パチュリー型:試行錯誤して頑張る。
       でもクシャミや肩こり、目の疲れに負けることも多い。

パ「でも、わざわざこんな所でやることはないんじゃない?」
魔「いや、なんか事情があるんだってさ」
パ「そう。早くこれを終えて図書館に戻れれば、なんでもいいわ」
魔「というわけで。読むのに疲れそうならゴミ箱にぽいっとやって忘れてくれ」
パ「目や肩の調子が悪い人は読んでみてね。少しギャグもあるし」
魔「(まあ、あれだけ不調を訴えながらプレイされてるのは見てられないしな)」
パ「?」

--目は心の窓口業務--

魔「長く本を読んでると目が疲れたり、痛くなってこないか?」
パ「なるわよ。それがどうしたの?」
魔「STGやってても、本と同じくらいの距離でプレイしてる人が多いんだよ」
パ「それに加えてディスプレイはチカチカ光るから、さらに疲れるとか」
魔「そういうこと。でも離れてプレイすると弾幕が見切れなくなる」
パ「弾幕シューをやる以上、仕方ないのかもしれないわね」
魔「そういえば、目が疲れてる時は目つきが悪くなるぜ。
  人に会う前には注意しとけよ(パチュリーを見る)」
パ「?」

魔「そこで時々窓の外、無ければ天井とかを眺めてみてくれ」
パ「ああ、遠くを見るのね(天井を向く)」
魔「こうすると目の緊張が解けて楽になるぜ」
パ「軽く目を回したり、目をつむるのもいいかもね(ぼーっ)」
魔「目も筋肉で動いてるから、休ませてあげないと壊れるぜ」
パ「(ふらー)」
魔「いきなりやったり、全力でやるのも厳禁だからな。
  あと、目の周りの骨の所を気持ちいい程度にマッサージするのも効果的なんだが、
  目自体を押すのはNGだ。いいことはないぜ」
パ「(ばたん)」

魔「次は視界をクリアにする知識だ(うちわパタパタ)」
パ「ふぅ、世界が反転したわ」
魔「(ホントにひっくり返ってただろ)目が霞んだりするのは
  目の神経が疲れてる場合がある。日頃からビタミンAやβ-カロテン、
  アントシアニンなんかを摂るといいぞ」
パ「いきなり専門的ね。要は野菜や小豆、ブルーベリーなんかを食べるといいの」
魔「ちなみにβ-カロテンはβ-カロチンから英語読みであるβ-カロテンに改名された。
  刑事が張り込みであんぱんを食べるのは、エネルギーと視力を回復させる知恵だったんだぜ。
  ブルーベリーは戦闘機乗りの話から研究が始まったというシューター向けな食材だ」
パ「へぇへぇへぇ(机を叩く)」
魔「……なんだそれ」
パ「いや、咲夜があっちから持ってきたのにこんなのが」
魔「……」

--ガラスの肩?--

魔「さて続き。肩はこってないか?」
パ「こってます」
魔「両手でバンザイしてくれ」
パ「あれ? 真上に上がらない(じたばた)」
魔「うーん、これはマズイ例なのでほっといて。
  バンザイのポーズから両手を頭の後ろで交差して、手を押し合う感じで動かすと
  少し楽になるぜ。首を軽く回すのもいいんだが、いきなりやると筋を傷めるから注意な。
  レントゲン写真が見たいなら構わないが」
パ「時代劇なのにレントゲン写真はおかしいわ、絶対」
魔「なんのことだよ」
パ「違うの?」

パ「先生、私みたいな人はどうすればいいの?(まだ続けている)」
魔「四十肩とか、目から来るこり、ヤヴァイ病気かもしらんから気をつけるべし。
  単にこってるだけなら布団や大きいベッドで背伸び辺りからやるといい」
パ「ベッドで運動するの?(ジト目)」
魔「耳年増は黙ってろ」

--反射する神経--

魔「今回の最後は反射神経の向上法だぜ」
パ「次回があるの?」
魔「私は知らないぜ(きっぱり)」
パ「……それで、反射神経がどうしたの」
魔「反応スピードがアップすればSTGに有効だぜ、色々とな」
パ「東方なら食らいボムシステムにも使えるしね」

魔「やるのは指を動かす体操だ。手も少し動かしやすくなるはずだぜ」
パ「先生、御託はいいから早く終わらせてぅっ!?」
魔「(ぐりぐり)よーし、両手を出してお互いの指と指を合わせて。
  親指同士をくるくる。反対回し。これを順番に全部の指でやるんだぜ」
パ「(ズキズキ)こういうのってよくあっちでやってるらしいわね」
魔「一応公開されてる情報だから大丈夫だと思うが、微妙に危険かもな」
パ「これだけなの?」
魔「他には両手でジャンケンをやって、片手が勝ち続けるように連続してやるとか
  両手でそれぞれ親指に人差し指、中指と順番に一本だけ触れさせるのを往復させるとかな」
パ「つまり動かせばいいのね」
魔「身も蓋もないな、それ」

--はじまりは終わりのはじまり--

魔「これで講座は終了だぜ、おつかれさま」
パ「体が軽くなった気がするわ」
魔「気がするだけかもしれないけどな」
パ「さて、こんな長文に付き合ってくれてありがとうね」
魔「健康に気を使うのもシューターの道。次は幻想郷で会おうぜ。」
パ「じゃあ、またね」


パ「ところで。なんか調子いいから、魔法試すの付き合ってくれない?」
魔「いいぜ。どんなのだ?」
パ「3枚あって。一つ目は指一本一本からアグニシャインを撃って
  5倍の密度の弾幕を張るの」
魔「……」
パ「二つ目は右手からロイヤルフレア、左手からサイレントセレナを同時に撃つの」
魔「うわぁ……」
パ「三つ目はプリンセスウィンディネとアグニシャインを同時に発生させて、ってどこ行くの?」
魔「たった今用事が出来た。帰らせてもらうぜ」

--おまけつきおまけ--


魔理沙先生の無駄知識講座

-占いとジンクスを生かす-

出典:うpろだ


-イントロ-

魔理沙「そんなわけで魔理沙だぜ」
パチュリー「どんなわけだか。パチュリーよ」

魔「今回は占いと、スポーツ選手なんかも気にするジンクスなんかを話すぜ」
パ「占いはSTGの役に立たないし、スポーツ選手相手の講座でもないわね」
魔「ま、無駄知識だしな。ただ、一般人でもジンクス辺りは実生活で使えるぜ」

パ「そんなわけで、今度は前の回に輪をかけて無駄講座だから、捨てるなら今のうちよ?」
魔「暇潰しにはなるかもしれないから、読んでくれても構わないぜ」

-ペットはジンクス-

魔「ジンクス、ってのは日本語だと縁起担ぎの意味で使う事が多いが、
  英語なんかだと縁起の悪いことに使う。
  もとは不幸を呼ぶための魔術で使われた鳥の名前だしな」
パ「こういうのを気にする人が時々いるのよね」
魔「それはともかく。ジンクスの例をあげてみるぜ。
  グラウンにを出るとき、左足から出ると試合に勝てる。
  足を左足を上にして組むと集中できる。とかだな」
パ「迷信、って感じね」
魔「自分専用の迷信、おまじないってところだな。
  なんかそんな気がする、今までそうだった、ってやつだ」
パ「これとSTGがどうつながるの?」
魔「今日は結構いけた、今回はだめ、っていうときに、自分でジンクスを作るんだ。
  一面スタートの敵が出る前は撃ちっぱなし、とかな」
パ「それでどうなるの?」
魔「ちょっと気が落ち着くぜ。人間、未来を保証してくれるものは安心するもんなんだよ」
パ「妖怪は?」
魔「さあな」
パ「そのジンクスがダメになったら?」
魔「それをやめて、新しいジンクスを作ると気分転換になるぜ」
パ「永久ループってことね」

魔「上に足を組む話が出たが、長い間足を組むと骨格が歪む事があるぜ。
  テレビを見る時の方向がいつも一緒、とか
  重いバッグを片方の肩でいつも持ってるのもな。
  バッグの場合だと、鏡の前に立つと片方の肩が下がってるはずだ」
パ「治らないの?」
魔「逆のことをすればいいぜ。治ってきたら足は組まないように、
  テレビやバッグはその後も時々逆にするだけでかなり違う」
パ「試してみてね」
魔「一応講座だからな。実学もやらないと」
パ「実学=実際の役に立つ学問よ。念のため」
魔「そして目の前には、実学が必要そうなやつがいるわけだが(近づく)」
パ「?」
魔「(こきこきっ、パキッ)」
パ「痛い痛い。痛いって言ってるのに痛いとき痛ければ痛くしないでくれたまえ」
魔「ちなみに。明らかにおかしいなら専門医に相談してくれ」
パ「痛いって。いっそ痛みを取り出して培養して……あ、すっきりした」

-占いって胸キュン?-

パ「占いとSTGの関係性が見当たらないんだけど」
魔「橙が奇門遁甲使ってくるぜ」
パ「それだけじゃない?」
魔「それだけだな」
パ「本気で無駄講座ね」
魔「無駄だな。ま、占いに頼りたくなることがあったときに役に立つぜ」
パ「占いやる人なんているのかしら」

魔「元ネタの奇門遁甲は諸葛孔明あたりが創始者という説もある、
  中国発祥の方位を使う占いだぜ。この時間に南に行くと戦争に勝てる、なんてものだな。
  あまりの凄さに門外不出、周囲の国がおびえたとかなんとか」
パ「今の日本じゃ面倒さもあって人気はいまいちね。もちろん弾幕は出ないわよ」

魔「さて。占いを気にしない人は、気にしないで過ごすのがいいと思うぜ。
  正直、まぐれ当たりみたいな占いが多いし、すっぱりと忘れるべきだと思う」
パ「ぶっちゃけるわね」
魔「一生気にしない人は気にしない。そんなもんだ。
  次。知り合いが占いの結果を言って行動を強要するとき」
パ「風水にハマった両親から色々言われたり、
  あなたは呪われてます。わたしも呪われてますって言われたり、
  オカルト研で魔女の格好する友人がいたときとか」
魔「ずいぶんと限定的な状況だな」
パ「ゲームって素晴らしいわよ?」
魔「とにかく、そういうのはただの提案だと思って重視しないのがいい。
  良さそうならやるといい。所詮そんなもんさ」
  

魔「あとは、よくある12星座占いについて。あれは話半分、それ以下で聞くのがいいと思うぜ」
パ「たしか、星座占いの元は10個の星を使って占うんだっけ」
魔「そのうちの一つの星だけを使った占いなんだから、気にするほど当たるもんでもないんだ」
パ「そうそう当たるものではない! ってことね」
魔「なんでそう強気なんだ?」

魔「一番当たると思うのは自分の動物的カン、これだな」
パ「カンは磨けるしね。STGやっててもカンがいいときは意外と先に進めるし」
魔「弱点は疲れてたりすると発動しない、ってことだ。
  ベストコンディションでプレイしたいもんだぜ」
パ「わたしはいつも同じくらいのテンションよ?」
魔「いつも最低ギリギリなだけだろ」
パ「あの世との境でカスってテンションあげなきゃ」
魔「元気が一番だぜ、やっぱり」

-\eでも終わりません-

魔「今回はここまでだぜ、おつかれさま」
パ「読みにくかったでしょ。ごめんなさいね」
魔「突貫工事で書いたらしいしな。こっちからも謝っとく」
パ「では、これにて無駄知識講座は終了ね」
魔「じゃあ、幻想郷で会おうぜ」
パ「またね」

元ネタ集

QED

魔理沙先生の無駄知識講座

---しぐさでわかる心の中---

出典:うpろだ


--イントロ--

魔理沙「今日もノーレッジをあなたに。魔理沙だぜ」
パチュリー「人は付属しません、あらかじめご了承ください。パチュリーよ」
魔「だらだらと続けるのもなんだし、今回で最終回だぜ」
パ「最終回だから特別ゲストを呼んでみたわ」
魔「イの398号だ」
パ「え? そのコードネームみたいのは何?」
イ「(軽く礼)」
パ「黒子な格好なだけで、さくy……むぐむぐ」
イ「(手で口をふさぐ)」
魔「これから、紅魔郷に出てきた人たちのしぐさを、
  心理学とか私立探偵の教本あたりを使って調べていくぜ」
パ「現実に同じしぐさをしてる人がいたら、五割以上の確率で当たると思うわ」
魔「一時期流行った心理テストだと思うと分かりやすいかもな」
パ「で、なんでたくさん時の止まった人がいるの?」
魔「実際にポーズをとってる所を見せないと分かりづらいしな。
  イの398号に全員持ってきてもらったぜ」
パ「動きはじめたら怒られるわよ」
魔「大丈夫、イの398号にボムのスロット一つで手を打ってもらった」
パ「だから新作でボムの量が?」
イ「(ニヤリ)」

魔「あと、微妙に恥ずかしい話も出るかもしれないから、苦手な人は注意するか、
  さっくりこれを捨ててくれ」
パ「中学校の保健体育なんかよりも恥ずかしくないと思うけどね」
イ「自分で思うキャラ像を大切にする人もいるのよ、世の中には」


--ルーミアの場合--


魔「ルーミアといえば十進法のポーズだな。固まってる時もこの姿勢か」
パ「十進法の元ネタだと、顔のそばで両手をひろげるのよ?」
魔「まあ、気にするなよ」
パ「両腕を大胆に開ける人は自分に自信があるか、性格が明るいのよ」
魔「あのポーズの理由は揚力説や骨格説が有力だが、しぐさとしてはそんな意味だな」
パ「某博士じゃないんだから」

魔「そういえば、目を閉じて喋ってるときがあるよな」
パ「目を閉じるのは空想好き、ロマンチストに多い特徴ね」
魔「考え事をするときは、目を閉じるとやりやすくなるからな」
パ「どんな考え事をしてるのかしら」
魔「さあな」

--チルノの場合--


魔「チルノはつり目で腕組みしてるんだよな」
パ「つり目は冷静さに難あり、気が動転しやすいみたいね」
魔「現実につり目の人が読んでたら、所詮人相だし、と思っておいてくれ」
パ「なんだと? と思うようなら、このチルノを頭に乗せて5分くらい頭を冷やしてね」
魔「ちなみにチルノに関しては大当たり、ってとこだな」
パ「冷静さを失ったら戦いは負け。スポーツでも真剣勝負でも言われる言葉よ」
イ「うわ、チルノって夏にもってこいかも(チルノに抱きついている)」
魔「溶かすなよ」

魔「両腕を体の前の高い位置で組むのは相手に威圧感を与えたい人のポーズだぜ」
パ「強がってるチルノらしいわね」
魔「本人、結構プライド高いからな」
イ「あー、涼しい(くっついたまま)」
魔「まあ、溶けても時間戻せばいいんだけどさ」

--美鈴の場合--


魔「地味とか言うのもかわいそうになってきたな」
パ「じゃあ、説明してる間、地味じゃない服に着せ替えてもらう?」
イ「(こくこく)」
魔「じゃあ、そっちは適当にやってもらうとして説明だな」
パ「脱がすの早い……」
魔「メイリンは小首をかしげる、スカートをつかむの二つだぜ」
パ「あ、メイド服」
魔「小首をかしげるのは寝違えたか、疑問がある、相手を気に入ってないってところだ」
パ「寝違えた方に一票入れるわ。あ、ナース服」
魔「スカートをつかむのは不安や緊張を解消するため、ってことだ。
  緊張した人が、服とか物を力入れて握ってるのを見たことあるだろ?」
パ「気の使い手だけあって、相手の強さが分かるのかしら。
  え、体操服? しかも学ランを上に?」
魔「そろそろ次行くからやめてやれよ」

--パチュリーの場合--


魔「今やってる通り、眠そうな細い眼をしてるな」
パ「これは目が悪い人の大半がやってると思うわ」
魔「目を細くするとカメラのピントをしぼるみたいに
  遠くのものもはっきり見えるようになるぜ」
パ「最近あっちでは使い捨てカメラかデジカメばっかりだから、その説明は無駄かもね」
魔「テレホンカードの穴から遠くを覗くと、同じ事ではっきり見えるぜ」
パ「あっちでは携帯電話が主流で、テレカ使う人も減ったわ」
魔「……説明って難しいな」
パ「関東限定でパスネットとか、そういう亜種もあるんだけどね」

魔「しぐさ、これだけか?」
パ「そもそも動きたくないの」

--咲夜の場合--


魔「咲夜が見当たらないから、説明だけいくぜ」
パ「まず、怒ると口を尖らせるわね」
魔「これは自己中心的な人に多い。子供がむくれてるのなんか、この典型だな」
パ「自分が怒っている、と見せても大丈夫な長男長女、一人っ子や
  位は高いけど心が幼い人に多いわ」
イ「(むくれている)」
魔「そこ、口を尖らせない。咲夜はメイド長だから、多少勝手でも平気だって証明だな」
パ「実年齢は幼いんじゃないか、っていう議論には追い風ね」
イ「(ふてくされている)」

魔「次。変則的だが、両腕を体の前で組んでるな」
パ「体を守ってる感じの手よね」
魔「そうそう。あれは防御、拒否を示すんだぜ」
パ「館を守らなきゃいけないから、ある意味当然かもね」
魔「あと、胸に自信がないって人は手で隠そうとする。
  もっとも、これは可能性でしかないけどな」
パ「もっと大きくなりたいのか、単に恥ずかしがりなのかはわからないけどね」
イ「(赤面)」

--レミリアの場合--


魔「あの手は魔法のための動作の一環なんだろうな」
パ「現実にやってる人がいたら、無気力、疲れが溜まっているシグナルなんだけどね」
魔「目を閉じてるのはルーミアと一緒なんだが、
  問題があると目をつぶって考えているみたいだな」
パ「あんまり問題が起きないまま長くお嬢様をして鈍った思考力を
  フル回転させるための動作なのかも」
魔「あと、人にくっつきたがる向きがあると思うんだが」
パ「陽気な人に多くて、世話好き、苦労話をするのが好き。
  それに情にもろくて、憎めない人。そんな人がするらしいの」
魔「まあ、当たりって言ってもいいんじゃないか?」
パ「で、なんで目の前のお嬢様は見た目年齢が下がってるの?」
イ「趣味です」
魔「人の趣味をとやかく言う気はないけどな」

--フランドールの場合--


魔「妹様は相手に手のひらを向ける、あごを引いて見上げる、だな」
パ「手のひらを向けるのはいつでも弾幕を撃てるように、
  また相手の動きを制するのに使ってると思うわ」
魔「見上げて笑うのは、下手に出て相手と仲良くなりたいパターンと、
  自分を守りながら相手をつつくとか、猜疑心をもってるときのどっちかで使うぜ」
パ「この場合はもちろん、疑ってる相手をつっついてるわけね」
魔「意外につらい生活送ってるみたいだしな」
パ「妹様の時間はずっと止まっててほしいわ。本当につらいの」
イ「止めてると疲れるからたまには代わってほしいわ」

--霊夢の場合--


魔「霊夢は目を閉じる、両手を腰にやる、片手を上に挙げる、の三つだな」
パ「片手を挙げるのは戦うときの構えみたいね。
  武道、武術にもこんな構えがあるし」
魔「何かあったらすぐその姿勢になれるくらいの練習はしたんだろうな」
パ「目を閉じるのは何度も出てるから、いちいち繰り返さないわ」
魔「こっちはロマンチストみたいだがな。考えたセリフを言うときも目を閉じてるな」
パ「両手を腰にやるのは、絵描きが手を描かなくて済むように……むぐむぐ」
イ「(口を押さえている)」
魔「自分に自信がある、相手より優位に立ちたい、いつでも攻撃に移れる警戒状態の
  どれかが理由のはずなんだが、自信があるに一票だな」
パ「ぷはっ、……ふう。弾幕ごっこに自信あるみたいだしね」


--魔理沙の場合--


パ「魔理沙は、手を太股の間に入れる、スカートの端を持ち上げる、目を閉じるの三つね」
魔「目を閉じるのはいつも通りスルーするとして」
パ「スカートの端を持ち上げるのは、暑いから仕方なくか、
  人の目やエッチに関心があるが恥ずかしいから思わずスカートをいじる、の二択ね」
魔「名誉のために、暑いからにしておいてくれ……」
パ「太腿に手を当てるのは不安や緊張を紛らわせるため、
  もしくはエッチに関……むぐむぐ」
魔「(口を押さえている)ここだけの話だけど、弾幕くぐるのって不安なんだよ。
  プレイヤーやってる人は気合入れて頼むぜ」
イ「霊夢とは正反対なのね」
魔「正直な所、シューターになるかシューターになるかシューターになるか選べ!
  とか言って強化したいんだけど、都合ってもんがあるしな。とりあえず応援するだけだ」
イ「ところで。鼻も塞ぐと息できなくなるわよ?」
魔「あ」
パ「(天国の門が見えてきた……)」


--最終回--


魔「これで今回の講座はおしまい。おつかれさまだぜ」
パ「周りの友人なんかを、こういう目で見ると面白いかもしれないわ」
イ「私、実は咲夜だったんだけど、気付いた?」
魔「気が付かなかった人を探す方が簡単だろうな」

魔「さて、そろそろ終わるぜ」
パ「この作者での無駄知識講座も終了よ。こんなのに付き合ってくれた方、
  ありがとうね」
咲「第一回の体操なんかは特に実生活で役に立つはずだから、
  体に気をつけながらがんばってね」
魔「じゃあ、また幻想郷で会おうぜ」
パ「たまには図書館にも来てね」
咲「ありがとうございました」

--あとがき--


QED

魔理沙先生の帰ってきた無駄知識講座

----<課外授業>怒涛の著作権編----

出典:うpろだ


--イントロ--


魔理沙「前回で終わりのはずだったんだが、恩人に呼ばれたんで復活の魔理沙だぜ」
パチュリー「まとめていただいてるものね。パチュリーよ」

魔「今回は鬼門の著作権が主題だぜ」
パ「全体を説明すると、何十時間あっても足らないものね」
魔「他にも色々あるんだがな。説明してる間に新説が出てきたりするし」
パ「そういうことで、無記名SSの扱いについてを中心にさらりと話して
  終わりにしましょう」

魔「断っておくが、これから話すことが“絶対”ってわけじゃないぜ」
パ「まだ発展途上の法律で、しかも学者によって見解が違うのよ。ごめんなさいね」


--先に結論--


魔「読むのが面倒な人のために、いきなり『答え』を言うぜ」
パ「社会の授業とか、法律の講義で寝ちゃう人はこれだけ読んでね」

魔「2ちゃんねる内、およびアップローダに書き込まれたSSは、
  ……
  ……
  インターネット上の無料で見られるスペースには、
  出典を書くことで多分まるまる掲載可能。
  書き換えたり漫画にしたりするのも同様で、
  アレのパロディとか漫画化とか言っておけばセーフの確率がより高くなる。
  ただし、完全な同意が得られているとは考えにくいので大事に扱うこと。

  お金を払ってもらう同人本なんかでの漫画化は綱渡り。
  匿名の投稿だろうと著作権は生きてるから。
  許諾を得ておいたら完全にセーフ。
  許諾がない場合は作者に止められでもしないかぎり黙認と考えればセーフ。
  ただし、本物の作者が差し止めに来たら文句が言えない」

パ「これはSSを利用するユーザ側に偏った答えだけどね」
魔「ちなみに、掲載したせいで出るとこ出られても責任は取れないぜ」
パ「自分がその作者である証明がしづらいから、正直な所やったもの勝ちなのが
  現状でしょうけど」
魔「危険な考えだがな」


魔「それじゃ、うだうだに付き合う気のない人はここで終わりだぜ」
パ「なんでそうなるの? な人は続きをどうぞー」


--そもそも--


魔「さて。話題にしてるのはいいが、著作権ってなんだろうな?」
パ「他人が作品をコピーしたり、内容を変えられたり、公開されたりしない権利よ」
魔「分かりやすく言うと作品でご飯代を稼げて、自分の作品を守れるってことだ」

魔「次。著作権は何をすると出現する?」
パ「思想や感情を創作的に表現した文芸、学術、美術、音楽を作ったら、
  その時点で自然発生するわ」
魔「特許みたいに出願に行ったり、主張しなくても勝手についてくるぜ」
パ「鼻歌も突然思いついたギャグもゲームのシナリオも著作物かもね」
魔「ついでだが、○の中にCのアレが付いていると著作権の条約に加盟してない国でも
  著作権が守られるから付いてるんだぜ」
パ「最近はそんな国がほとんどないから、しなくてもいいらしいんだけどね」

パ「さてさて、今回必要な知識は?」
魔「まずSSも漫画も二次著作物だってことから説明するかな」


--説明ッ!!--


魔「二次著作物、ってことは一次著作物もあるわけだ」
パ「原著作物っていう名前ね。今回だと東方シリーズがそれよ」
魔「東方を小説化、漫画化したり、脚色したりしてできるのが二次著作物だな」
パ「即売会で売ってるのとか、SS、絵を描いたりするのは全部二次著作物よ」

魔「それで、二次著作物と原著作物はどう違うんだ?」
パ「二次著作物は、原著作物の作者の許諾がないと作れないの」
魔「……うちのお義父さん、いちいち認めてるのか?」
パ「『攻略ページなどを創りたいのですが 』
  『もちろんかまいません』
  っていうマニュアルの言葉を曲解すれば認めてる、とも取れるわ」
魔「アレンジ曲や絵を喜んでるから認めてるだろう、と推測するのが普通だろ?」
パ「つまり企業と同人作家の関係と同じというわけね」
魔「とい、うわけ」
パ「と、いうわけ」

魔「次はSSの漫画化だぜ」
パ「これは漫画の作者が、東方の作者とSSの作者に許諾を受ける必要があるわ」
魔「東方は上の通りだから、黙認と考えて素通り。SS作者が問題だな」
パ「今、スレッドの中で次々と許諾が出てるけどね」
魔「匿名だからちょっと疑問だが、こんなの書くのは作者だけだろうと
  推測されるから大丈夫だろうな」
パ「許諾のない作品が使いたい時は?」
魔「黙認と考えて使ってしまうのも手かもな。だが、許諾を与えないと言われたら
  販売が差し止められるかもしれない」
パ「裏技もあるんだけどね」
魔「パロディ、オマージュ、リスペクト、パスティーシュ。
  要はそういうこと。この意味を調べればどういう手かわかるぜ」
パ「ただのパクリだと、次は法廷で会うぞ! なわけで」
魔「そんなに叫んで大丈夫か?」
パ「コホコホ」
魔「ああもう、背中さすってやるから」


--十分後--


パ「そういえば、なんで掲示板とアップローダのものは他のサイトに載せてもいいの?」
魔「法律の言い方で言えば、慣例だからだな」
パ「どういうこと?」
魔「あそこの掲示板は他の人の文を丸々引っ張ってきたり、
  勝手に改変したりするのが当然になってる。やりすぎと思えなくもないけどな。
  ついでに言うと、まとめサイトを作るパターンが多いから」
パ「あくまでこれは慣例だから、嫌なら嫌と言えば、
  大抵の管理人さんは応じてくれるはずよ」

パ「あ、そういえば。
  書き込みをするときに出る『引用される』とかいうのは、
  実は主語が『運営者』だからね。誰からも、じゃないの」
魔「インターネットに載せる以上、誰にもコピーされるのは当然だと考えるくらいの
  気持ちがないといけないとは思うけどな」

魔「あと、改変するのも慣例上は構わないはずだぜ」
パ「ただ、次のことをよく理解してからやってほしいの」


--作品と私--


魔「引用したり漫画にするのにお金が絡まないの時にも、
  なんで許諾が要るのかについての説明だぜ」
パ「自分で作品をどこに出すか、どのタイミングで出すか、どの言語で出すか、
  どんな内容を出すかが決められるのが著作権で作者に与えられる権利なの」
魔「これを著作人格権、または著作者人格権なんて言ったりするんだ」
パ「たとえば、アホをバカと書き換えた作品を流通させられたら関西の読者に
  与える印象が変わるわ。そうしたら作者の人格へも問題がくるかもしれない。
  自分が意図した作品にならないと困るから、こだわる作家には大事なものよ」
魔「川柳を英語にしたり、小説でしか表現できないものをドラマ化したりすると
  作家は悩むわけだ」
パ「Car was to become me is note」
魔「それは全然違う」

パ「ちなみにお金が絡むと、なんで複雑になるかだけど」
魔「普通、作品をコピーしたり改変する権利はお金で買うものだからな」
パ「ほら、作家さんの原稿料なんかは、コピーして本にする権利を売ったり
  貸したりするからもらえるものだし」
魔「夢の印税生活なんかは、これのおかげで可能になるわけだしな」
パ「仕事しないですごしたいわ」
魔「すでにそうなんだろ?」


--そして再生は、夢の終わり--


魔「笑い少なめで進めた課外授業もこれで終了だぜ、お疲れ様」
パ「ホントは子供な私と魔理沙先生をやりたかったらしいんだけど、
  一回もできずに終わっちゃったわね」
魔「咲夜呼んできて頼んでみるか」
パ「私の人権は?」

咲「呼びました?」
魔「パチュリーを子供にしてくれ」
咲「おまかせください」
パ「だから私の人権は……」

パ「あー、もう勝手なんだから」
咲「(抱きっ)お嬢様もいいけど、これはこれで幸せ……」
魔「なんというか、凶悪だな」

魔「そんなわけで終わりだぜ」
パ「またね」
美「再見!」
咲「なんでいるの!?」

--終わりに--


パチュロール配合

出典:雨符「東方シリーズ総合スレッド10/10」・839,844


前スレではあまり話題になってなかったが、パチュリーの薬効が

催淫効果

ってのがすごく妄想を刺激してくれたんですが。


久しぶりに図書室の外に出て、館の中を歩くパチュリー。
しかし、すれ違う人々はみな顔を赤らめ、妙に艶のある表情で歩いていく。
パチュ「やっぱり、しばらくぶりだし効いちゃってるのね。あ、咲夜さんちょっと」
咲夜「パ、パチュリー?珍しいわね、図書室の外に出てくるなんて、、あん。。」
咲夜は顔を赤らめ、太股をすり合わせてもじもじしている
パチュ「ちょっと頼み事があったんだけど・・・いそがしいかしら」
咲夜「あふん・・・無理かも・・・離れて。。。。あぁん。。。」

101歳の幻想郷少女

出典:うpろだ


「…それで。あなた、また図書館の本もっていくつもりなの?」
「…ん、ああ。まぁ、そのつもりだぜ」
「あなた、図書館の主を目の前にして随分言うじゃない…」
「…ん、ああ。じゃあもってかないぜ。っても後でコッソリもってくけどな」

 私の目の前にいる白黒とした魔術師、霧雨魔理沙は、本棚にもたれて本をめくりながら、
気だるそうにそう言った。
 私が彼女に話し掛けているのに、魔理沙は本に目を落としたまま、曖昧な返事しか
返してこない。
 本に集中しているからだろうけど、少しは私の話を聞いて欲しかった。

「大体ねぇ、あなたがくるといつも騒がしくなるのよ、私は静かに本を読みたいのに。
 この前なんか、メイド長とあなたがここで暴れたせいで、後片付けとか大変だったのよ。
 少しは大人しくするとかそういう……」
「ん〜、さ。ちょっといいかパチュリー」

 その時、唐突に魔理沙が私の言葉を遮った。
 本をパタン、と音を立てて閉じ、ゆっくりと私のほうに向き直る。
 何だかいつもと雰囲気の違う彼女に、少しだけ私の胸が高鳴った。

「前々から思っていたんだけどさ、パチュリー。おまえ、なんでこの図書館から出ようと
 しないんだ?」
「…は?」

 衝突に難解な質問を投げかけられ、私は言葉に詰まってしまった。
 何故、どうして。そういえば、どうしてなんだろう、今の今まで、そんなこと一度も
考えたことがなかった。
 考えようともしなかった。
 私からしてみれば、どうしてあなたはそんなに騒がしく、いろいろな所に飛び回るの? なんだけど……。
 突然の事にきょとんとしていた私に、魔理沙が話し掛ける。

「…なんか私、変なこと聞いたか? ごく普通の質問したつもりなんだけど」
「変なことって……変なことよ」
「ぉぃぉぃ、大丈夫か? 言葉になってないぜ」

 判らない、なんだか、頭の中がぼーっとして上手く物事が考えられない。
 私の一日は、本を読むことから始まる。
 朝、本を読み、昼も本を読み、夜も本を読む。
 そんな生活を、もう100年も続けている。
 いわばこれが私の習慣であり、こういう生活をするのが私にとってごくごく普通の
事なのだ。
 だからこそ、私は本の傍から離れなれない、だからここから離れることができないのだ。
 だけど何故だろう。自分でも、上手く言葉にできないのだ。
 それは、自分の癖について『何故?』と聞かれることに似ている……ような気がする。

「そういうあなたは、どうしてそんなに騒がしくいろいろな所に飛び回るわけなの?
 あなただって魔術師でしょうに、ちょっと理解できないわ」
「質問を質問で返すのはちょっとばかし感心しないぜ。まぁいいけどさ。そうだな……」

 そう言うと、少しだけ俯いて、顎に手を当てて考えるような仕草をした後、こう答えた。

「やっぱ、楽しいからじゃないか?」
「えっ?」

 予想だにしない答えに、思わずすっとんきょうな声を上げてしまった。
 慌てて口を抑えるものの、出てしまった声まで隠す事はできない。
 自分の顔が、真っ赤になるのが良く判った。

「ぉぃぉぃ、なんて声出してるんだよ。あっははは」

 魔理沙が、笑いながら私を指差す。
 その仕草に、ちょっとカチンと来てしまった。
 つい、声を荒げてしまう。

「べっ、別にいいじゃない、そんなこと! ただっ……ただ、ちょっと喘息と混じって
 声だしてしまっただけよ!」
「いいや、そりゃあないな。というか、喘息と混じって声だしてって言葉になってない
 ような気がしなくもないぜ」
「……むぅぅ」
「判った、悔しいからってそっぽを向くなよ。……まぁ、さ。本をじっくり読むのも結構
 楽しいと思うんだけどさ、いろいろな事見回ったほうがずっと楽しいと思わないか?
 それに、そのほうがいろいろと勉強になるしな」

 …楽しい。
 楽しいとはどういう感情なんだろう。
 外を飛び回るときは、どういう気持ちなんだろう。
 私には、何一つ判らない感情。
 この暗い図書館に閉じこもって、ただただ、一人で本を読みふける生活を続けている
私にとっては、本の内容より難解で、理解不明な事柄。
 それを……目の前の少女、霧雨魔理沙は、とても楽しそうに話している。
 私よりずっと短い時間しか過ごしていないはずなのに、なんだか私よりずっと大人
のように見える。
 胸が、とても、熱い。
 彼女と、まともに、目が、合わせられない。
 もしかして、私は魔理沙に嫉妬しているのだろうか?
 それとも、私は彼女に惹かれているのだろうか?
 あたまの中が、マシュマロみたいにぽわんぽわんして、真っ白で、考えても考えても
 それが溢れ出ていってしまう。

「あんたは、どうなんだ? さっきの質問」

 魔理沙が、私に追い討ちをかけるように質問を投げかけてくる。
 恐らく、彼女には何の悪気もないんだろう、ただただ興味本位で聞いているだけに
すぎないと思う。

 私がここで本を読むこと。
 それは私の一部、私の全て。
 だから、私はここから離れられない、習慣という枷に縛られ、身動きがとれずにいる。
 それに、楽しいと思うことは不可能だ。
 だから、私は楽しいという感情は理解できない。
 理解したらどうなるんだろうか? 私の今までの行動全てが否定されるようで、恐い。
 だけど、その一方で。
 目の前にいる、『楽しい』という感情を知る少女に、私は惹かれている。
 そんな気がする。

「ん〜……。まぁ、さ」

 私の思考を遮るように、魔理沙が声をかけてくる。
 ちょっと、困ったような顔をしている、そんなに変な顔を私はしていたんだろうか?
 少し考えるような仕草をした後、魔理沙は私のほうに向き直りこう言った。

「今度、私の家に来て見ないか? 私の家にも少なからず本は有るし。この前、自室の
 真下に床暖房だできたんだよ。結構暖かいぜ? 暖かくて寝てしまいそうだけどな。
 どうだ?」

 …よく判らない。よく判らないけど。
 もし、私が彼女に惹かれているというのならば……。

「…そうね。たまには外に出てみるのもいいかもしれないわ」

 彼女の後についていくのも、案外『楽しい』ことなのかもしれない。

「そんじゃあ決まりだな、早速いくぜ」
「…ぇ、ちょっと、いきなり?」
「善は急げというだろ? あ〜、まぁ、多少の本くらい貸すけどな、但し……」
「…但し?」
「図書館に通うの、認めて欲しいんだけどな〜」
「…それは私が決める事じゃないわ。どっちにしろ、メイド長に見つかったら八つ裂きに
 されるんだろうし……」
「むぅ、ダメか」
「…と、言いたいところだけどね。まぁいいわ。私からメイド長に話してみる」
「本当か? じゃあ、よろしく頼むぜ」
「いいけど、頼むから私の書斎で暴れたりしないでよ〜!」
「判った判った、今度から気をつけるぜ」
「絶対、判ってないでしょ!」

 これから、とても楽しい事が起こるような気がする。
 僅かな不安と、大きな期待を胸に。
 私は、この図書館を後にした。





〜後日談〜
「こら、何処に行こうとしてるの?」
「…ギク」

 図書館を出て、紅魔館の入り口の扉に手を当てたとき、不意に背後から人の声が聞こえた。
 持っていた本を落としそうになりながら、慌てて後ろに振り返る……と、私の目の前に、
ほうきを持ったまま、仁王立ちしているメイド長がいた。
 …まずい。

「最近、よく館抜け出すみたいじゃないの。しかも、結構遅くまで帰ってこないとか。
 遊びに行くのはいいんだけど、帰りが遅くなるのは感心しないわね〜」
「やっぱ、ばれてた見たいね〜」

 わざとらしく、首を横に振ってみせた。
 まぁ、カンのいい彼女の事だから、いずればれるとは思っていたけど、思ったより早く
見つかってしまったようだ。
 始めて外出してから一週間、そのうち、すでにこれで4度目の外出となる。
 …これだけ外に出てれば、やっぱばれるかもしれないわね〜。

「それで? 一体何処まで遊びにいってるの? あなた体が弱いんだから、長い時間
 外出してたらダメじゃないの」
「ぅ〜ん、判ってるつもりなんだけど」
「絶対判ってないわね。これはもう、まごうことなく。大体ねぇ、あなたは普段から
 うんたらかんたらどーたらぐーたら。というか、寝巻きで出るのはやめなさい」

 でた、メイド長必殺のスペルカード、メイド秘技「お説教」が。
 恐らく、この幻想郷の中でこのスペルカードを敗れる人は存在しないんじゃないかしら。
 あの妹様だって、メイド長の前では借りてきた猫のように大人しい……というか、説教
が恐くて大人しくしているとか、どうとか。
 そんな私もご多分に漏れず、彼女のお説教は凄く苦手なわけで……。
 ここは、何とか隙を見つけて逃げ出すしかないわ!

「あっ! あんな所にれみりゃ様が!」
「えっ、どこどこどこ!?」

 ふっ、結構たやすいわね……!
 このメイド長、レミリア様には目がないから……。
 そうして、メイド長の一瞬の隙を付いて、私は玄関の扉を勢い良く開けた。
 けたたましい音を立て扉が開き、外からは暑い日ざしが私の目を刺激した。
 思わず目がくらんだ私は、目を強くつぶった。しかしゆっくりとはしていられない。
 すぐさま、私は風に乗って、空に翔け出して行こうとした……が。

「こら、何処に行こうって言うのかしら?」
「えッ!? きゃあああああああ!?」

 その先から現れたのは、メイド長だった。
 咄嗟のことでブレーキが効かず、そのままの勢いでメイド長にぶつかってしまう。
 ドンッ、と言う音を立て、私はその場でしりもちを付いてしまった。
 しまった、時を止めて先回りされた……迂闊だったわ。

「というか、何で気がつかないかなぁ。普通は予測できるもんでしょ」
「うっ……五月蝿いわね〜。そんなあなただって、思いっきり引っかかってたじゃないの!」
「ぐっ……。まっ、まぁ否定はしないわよ。ええ、否定なんかするものですか。
 ……で、唐突にさっきの続きなんだけど……」
「ほんと唐突ね……」

 やっぱり、こうなるのね〜。
 こうなったら仕方がない、今日は大人しくしていたほうがいいっぽいわね。
 と、そんな事を考えてた時だった。
 次にメイド長が口からだした言葉は、意外なものだった。

「まっ、いいわ。気をつけていってらっしゃい」
「えっ?」

 全く予想だにしなかった展開に、私は再び、すっとんきょうな声を出してしまった。
 慌てて口を抑えるものの、出てしまった声まで隠す事はできない。
 顔を真っ赤にして恥ずかしがる私を見て、メイド長が声を出して笑った。

「あなた、なんて声出してるのよ〜。あはははは」
「〜〜〜ッ!」
「あははははは、まぁそんなに恐い顔しなくてもいいじゃない。判った、判ったから
 魔法唱えようとするのは止めなさい。ここで使ったらまずいでしょうに」
「…むぅ。……でもどうしていきなり、外出してもいいって?」
「あら、あなたが何処に遊びに行ってるか、私が知らないとでも思って?」

 そういうと、メイド長は腕組をして、得意げな表情をした。

「…ストーカー?」
「違うわよ! ちゃんとした正規法で調べてあるんだから。そういう事は問題ないわ」
「何が問題ないわ、よ! というか、正規法って何!?」
「まぁ、細かい事は気にしない。私が外出していいっていってるんだから、素直に喜び
 なさい。あ、帰りだけは遅くならないようにね」
「…判ったわ」
「ふふふ。じゃあ、気をつけて行って来なさい。あ、魔理沙に伝えておいて。屋敷に
 来るのは一応許可するけど、暴れないように、って」
「判ったわ、伝えておく。……有難う」
「礼には及ばないわよ。楽しんできなさい」
「行ってくるわね!」

 そう言うと、私はメイド長の横を通って、勢い良く空に向かって翔けてだして行った。
 振り返ると、メイド長が私に向かって手を振っていた。
 図書館で閉じこもりっぱなしでは味わえなかった、暖かい感情……それを私はゆっくり
と噛み締めながら、私は霧雨邸へ向かいだした。
 そうだ、今度、魔理沙の家の露天風呂に、みんなを誘っていくのもいいかもしれない。
 ちょっとの不安を拭い去り、胸一杯の期待と喜びを胸に抱いて、私は青空を舞う。
 今日は、彼女にも伝えよう。私の精一杯の感謝の言葉。
 『ありがとう』、を。

あとがきとか


紅い月

出典:うpろだ


「又来たのね」

「又来たぜ」


このやり取りも手慣れたモノだ。




「紅い月」





黒い魔女・・・・霧雨魔理沙が図書館に訪れるようになって早1ヶ月。



「此処の書物は珍しいのばかりだから読みに来たぜ」

私と弾幕を撃ち合った次の日来て、最初の科白がコレ。


「読み切れないからちょっと持って帰るぜ」

そしてその日の帰り際に言った科白がコレ。

・・・・多少は遠慮と言うモノをしないのか。


最初は嫌々貸していた様なモノだった。

本は私の全てであったから。私という存在は本によって成されていると言っても構わないだろう。

本に始まり本に終わる1日。

それは他人から見ると狂人の域に達していたのかも知れない。

本が手元を離れると不安を感じ冷静さが保ちにくくなる。

それ故、私は敬意と畏怖、そして僅かな皮肉を込められこう呼ばれていた。


知識と日陰の魔女 パチュリー・ノーレッジ



数日後彼女が本を返却しに来て(又借りにとも言う)本を受け取ったとき・・・・驚いた。

数日貸したとは思えない程の筆後・折り目・手垢等が付いていたから。

・・・・まるで年代物の本の様。

「ええと・・・・熱中したら・・その・・・・ごめんな」

バツの悪そうな顔。怒られると思ったのだろう。

しかし私は・・・・その時恐らく微笑んでいた・・・・と思う。

ああ、彼女も本当に本が好きなんだ・・・・と。

同じ「匂い」を感じたから。

それからだったか、私は彼女を・・・・霧雨魔理沙に好意を持ち始めたのは。





「赤い月」





「又来たぜ」

「又来たのね」


魔理沙が隣に座りながら何時も通り本を返却・・・・・うん、年代物になってる。

「今日は何を借りていく?」

「そうだな〜・・・・・植物系はあらかた読み終えたし・・・魔笛第3章の1巻から15巻まで借りるぜ、良いか?」

「構わないわよ」

「感謝だぜ」

魔理沙が屈託の無い顔で笑いかける。

・・・・喘息の所為かしら?顔が熱い。

「喘息か?顔が赤いぜ・・・っと、喘息で思い出した。これを持ってきたんだ」

「え?」

懐をごそごそと何かを探している・・・何かしら。

「ど・こ・だ・ったかなーと。お、有った有った」

「・・・・トマト?」

魔理沙の手に乗っていたのは真っ赤なトマト。

何の変哲もない・・・・只、見た目からしてきっと美味しいのだろう雰囲気は見て感じ取れた。

「・・・・私に?」

「自家製だぜ。まぁ、何時も本を貸してもらったしお礼だ、お礼。ビタミンAも豊富で喘息にも良いぜ」

「有難く戴くわ・・・・けど、図書館では飲食禁止よ」

「えー、硬い事言わずに食べてみな、きっと美味しいぜ」

「いや・・・・美味しいかも知れないけど、此処では・・・」

「あ〜あ、パチュリの食べてるところ見たいんだけどな、可愛いんだろうな〜」

「なっ・・・・・何を言ってるのよ」

顔を背ける。恐らく私の顔は真っ赤なトマトの様な色をしているだろう。

「ほれほれ、早く食べないと傷むぜ。大丈夫!私が許す」

まったく・・・・何を許すのか。

しかしまぁ魔理沙の好意を無下にするのも気が引けるし・・・・。仕方ない。

「ほらほら、ガブっと食べてみな」

「もう・・・・分かったわよ。・・・・今日だけ飲食禁止は解くわ」

まったく、何時も彼女に乗せられっぱなしだ。

「・・・・・そんなに見つめられると食べ難いんだけど」

「まぁまぁ、只の壁と思うが良かろう」

「はいはい・・・・それじゃ、戴きます」

もぐ・・・・・。

「どうだ?美味しいか?」

期待の眼差しで私を見つめる。・・・まぁ言うことは元より決まっているんだけど。

「美味しいわ」

花が咲いたような嬉しそうな顔。

「だろ〜、パチュリーの為に作ったんだぜ」

「私の為に・・・・ありがとう」

・・・・ああ、そうか。植物系の書物を大量に借りたのは・・・・。

そして疑問が一つ。

「ねぇ、魔理沙」

「ん?」

「どうして初見の私に此処までお節介・・・とでも言うのかしら、やってくれるの?

 トマトは時期的に本を貸した初期じゃないと此処まで美味しく出来ないわ。

 本を借りた初めの頃から既に私のために?」

魔理沙の顔を見つめる。

少し困ったような顔の魔理沙。

「ん〜・・・・まぁ、アレだ」

「?」

「同類?とでも言うのかな・・・・。私と同じ匂いがしたんだよな。匂いと言っても体臭じゃないぜ?」

「匂い・・・・・」

少し驚いた。

魔理沙も私と同じ「匂い」を感じたのだろうか?

「で、後喘息持ちだろ?病弱は放っておけなかったんだろうな」

少し小悪魔っぽい笑い・・・・一言多いのが残念。

「どうせ喘息持ちで魔法書の1節もまともに読み切れないですよ〜」

少し拗ねてみる。

「けどまぁ・・・・一番の理由は」

「?」

少し間が空いた。



「・・・・好きになっただから・・だろうな」

「そう・・・・・・・・・・・え?」

静寂が辺りを包む。

ああ、今日は紅い月・・・・お嬢様が舞っているのね。

と、現実逃避をしてる時じゃ無い。

「えっと・・・・好き・・・って?」

月の所為だろうか、魔理沙の顔が紅い。

「あーもう、2度も言わせるものじゃないぜ」

「そ・・・・そう・・・・好きだから・・・ね・・・・」

再び静寂。

何かしら行動をとろうと残りのトマトを囓る。

やはり美味しい。

「そ・・・・それじゃ、本借りて行くぜ!」

いたたまれなくなったのかその場を去ろうとする魔理沙・・・・の手を反射的に握る私。

この赤い紅いトマトと月の所為だろうか。

「一方的な言い逃げはフェアじゃないわ」

いつもの私からは到底言えない科白が

「私の気持ちも言ってないわ」

飛び出す。

「私も・・・貴女の事が・・・好き」





「朱い月」





「又来たのね」

「又来たぜ」


いつもの挨拶。いつもの返却。・・・・・うん、年代物になってる。

「今日は何を借りていくの?」

「今日は借りないぜ」

「え?」

もう飽きたのだろうか?

「今日はパチュリーと一緒に読むぜ。ま、お泊まりって事だな」

相も変わらない屈折のない笑顔。

「咲夜が許すとは思えないんだけど・・・・」

「じゃ、私の家に来ないか?」

「と、言うか私も色々見せたい物が有るんだぜ。そうと決まれば早速〜♪」

「決まってない決まってない・・・」

・・・・最初からこの予定だったようね。

「それじゃ行くか。ほら、手」

「別に握らなくても行けるわよ・・・」

と、言いつつ握るのだけど。

空を見上げる。空には狂おしい程の真っ赤な月。

「あの日もこんな月だったわね・・・・」

「ん?何がだ?」

「いいえ、何でもないわ、それじゃ行きましょう」








私は禁忌を犯した。

それは決して交わっては行けない禁断の行為。

それが許されざる事は知ってる。

けれど私は・・・この人と生きていこう。



−終−



あとがきみたいなモノ